08.05.12:45
空白の3ヶ月間
第1弾「薬理学実習」~マウス編~
空白の3ヶ月間、何があったかまとめ形式で書いていきたいと思います。第1弾は「薬理学実習」~マウス編~。4月の記事参照なのですが、そのころの「薬剤学実習」に引き続いています。この実習はマウス(注:写真はラットです。違いは大きさで、ラットの方がでっかいです。マウスは小さめのハムスターぐらいの大きさ)やウサギを扱う、かわいそうでグロい実習でちょっといやでした。
前半は講義中心で後半が実験でした。マウスを扱う実験はエーテル麻酔で時間を計ってマウスの様子を観察したり、薬物でけいれんさせて抗けいれん薬を投与してその様子をまた時間とともに観察するのですが、抗けいれん薬投与したマウスとは別のマウスを使って、けいれんさせたところも時間測って観察しないといけなくて・・・。最後、死んじゃうんです。抗けいれん薬を投与したときは、死なないはずなんですけど、私のクールは私の班もそうだったのですが、ほとんどの班のマウスが何故か抗けいれん薬が効いていない・・。けいれんには大中小の段階があって、大の発作が起きてしまったんです!!
先生も原因がわからなくて、ほとんどの班でそういうことが起きたため抗けいれん薬でマウスが生き延びたらいいよということになりました。本当はマウスはピンピンしていなくてはならないのです。
この実験も難しかったのですが、何よりもマウスに薬物を投与するところが難しくって。投与のうまい下手で実験のデータが変わってしまうほど重要なポイントなのです。皮下投与、経口投与、腹腔内投与があります。皮
下投与は一番簡単で、皮膚をちょっとつまんで注射する方法です。腹腔内投与は文字通りお腹に注射しますが針は胃に直接刺しています。なので間違って、腎臓何かに針を刺すと当然死んでしまうためこの場合は針を刺す位置が重要です。けど、これ以前に重要なのはマウスの押さえ方で、足の方が押さえられていないと針を足で捕まえられてしまい、うまく投与できないし、当たり前ですがあばれるので。経口投与はこの中で一番難しくて、経験を要します。マウスの口から食道を通り、胃に直接投与します。マウスの食道も人間と同じように気管支の奥にあるためなかなか見つけにくいし、早くみつけないと、マウスがあばれだしちゃって・・・。器具は、注射筒の先に針ではなくゾンデという先端の丸くなっている長い棒を使います。この投与方法、気管支に薬剤をいれてしまうと、当然ですが肺に薬剤が入ってしまうため溺死してしまいます。(友達がそれでマウス殺してしまいました・・・。)
今回は長くなってしまいましたが、私の練習台になってくれたマウスちゃん達有難う~。
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